寅さんを初めて観ようかなぁ・あるいは久しぶりに観ようかなぁ・とお考えの方に是非見て欲しい記事です。
30年以上 寅さんを繰り返し観続けた私が「泣ける」「笑える」「癒される」この3つのテーマについてお勧めの作品をそれぞれ一択で紹介します。本来、全て甲乙付け難い名作揃いの「男はつらいよ」ですがどの作品から観ようかと考えている方はランキングサイト等に惑わされずにのっかって下さい。何しろ一択ですから・・
それでは早速・・
泣ける作品 一択!
「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」
(第26作目 1980年)
昔仲間の死を知り奥尻島へ出向いた寅さん・・墓参りを済ませると亡くなった昔仲間の娘(すみれ=伊藤蘭)が「東京で働いて勉強がしたい」と訴える・・そこから父親代わりとして奮闘する寅さんと次第に成長していくすみれを寅屋一同が温かく見守ります。
作品の終盤・・寅さんがすみれとの別れ際に告げる言葉 には一気に涙がこみ上げてしまいます。涙腺崩壊を体感して下さい・・なぜか何度観ても同じ結果になってしまいます(笑)
笑える作品 一択!
「新・男はつらいよ」
(第4作目 1970年)
笑える作品一押しは意外にも監督が山田洋次ではなく小林俊一となる4作目。
旅先のロケではなく柴又でのドタバタ劇に力が注がれた本作は喜劇的要素が最も強く寅屋一同の楽しさを存分に笑うことが出来る作品になっています。作品中盤に寅屋が留守中だと思い込み泥棒に入る財津一郎もい〜ぃ味を出してますよぉ・・必見!
癒される作品 一択!
「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」
(第30作目 1982年)
山田洋次監督の真骨頂・旅先で難なく女性から慕われる寅さんが純情な男に恋愛指南をする・・お決まりのパターンにも思える本作ですが寅さんが失恋して落ち込む展開はなく純情な三郎青年(沢田研二)と螢子(田中裕子)の恋愛を主に描いています。現代では失われたようにも思える昭和を彷彿とさせる恋愛像に憧れてしまう作品。その後二人が実際に結婚しているのも感慨深いものがあります。